これまで有名になったアクションアニメーターの中で、亀田祥倫は最も偉大な人物の一人であろう。『鋼の錬金術師』一躍有名になって以来、金田系作画の独創的な手法で、数え切れないほどのファンを獲得してきた。『モブサイコ100』のキャラクターデザイン・作画監督、『犬王』の総作画監督(共同)、そして宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』の原画としての仕事は、亀田氏が今日本で最も重要なアニメーターの一人であることを裏付けている。
亀田氏は、2月の東京アニメアワードフェスティバルで「アニメーター賞」、3月の新潟国際アニメーション映画祭で「大川・蕗谷賞」を受賞されました。そこで、亀田氏のキャリアや『犬王』について、また宮崎駿監督の新作について、1時間以上にわたってお話を伺った。
亀田氏の原画やイラスト集『100%』も持参した。そのおかげで、亀田氏の仕事術に詳しく説明されていただきました。
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「急に会いたい人全員がいました」
Q:最近『名探偵コナン 黒鉄の魚影』を観に行きました。お疲れさまでした。
K:お疲れさまでした。
Q:キックのシーンは良かったですね。
K:ありがとうございます。(笑)いっけー!を描きましたね。
Q:かっこよかったです。
K:あれがないと終わらないけど、尺が短かすぎる。あれ?もう終わったなって。タイミングもちょっと早すぎましたね。
Q:亀田さんはもともと『新世紀エヴァンゲリオン』のファンでガイナックスに入社できなかったんですね。でも新劇場版にやっと参加できるのはどのように感じられましたか?
K:それは、『鋼の錬金術師ミロスの聖なる星』(注1)をやってた時に押山清高さんから『エヴァ破』の話を聞いていました。「押山さんここやってたんですか?」、とか「パチンコの版権絵ってあれ押山さんですか?」と聞きに行って押山さんから版権の原画を見せてもらったりしました。大きな紙に描いてるし、分厚い鉛筆でぶっとく描いてて『ミロス』の狼を描いてる時と同じ描き方で『エヴァ』を描いていておどろいたのを覚えています。「すっごいぶっとい線なんですねこれ」みたいな感じで喋ってて『エヴァ』が好きなんですよと話してました。で、『ミロス』を参加してた伊藤秀次さんというアニメーターが次の『エヴァQ』をやると決まっていました。誰かに聞いたのかわからないですけど、秀次さんが「亀田くんって『エヴァ』好きらしいけど、次『エヴァ』僕は行くんだけど一緒に行かない?」と言ってくれ、て秀次さんに誘ってもらって『エヴァQ』に参加しました。
実は僕はスタジオカラーで書類審査も受けてるんですよ、『エヴァ』やりたくて。でも書類審査の返事ずーっと来てなくて。もう受かったか落ちたかわかりませんでした。でも伊藤さんに誘われて行けるチャンスを得たのがもう嬉しいというか、浮き足立ってるというか、夢のようでした。そこで挨拶をしに行くタイミングがありました。
そこに行ったら『ジャパコンTV』という衛星放送のオープニングを作るって話がありまして、『ジャパコンTV』に一回参加してみませんか?とその日に言われて、「え、なんですかそれ?」と。『ジャパコンTV』の打ち合わせにいたのが本田雄さん、平松禎史さん、僕、庵野さん、橋本敬史さん、西尾鉄也さん、伊藤秀次さんのよりすぐりの面子しかいなくて初めてカラーに来たのにこんなとこいていいんですか?みたいな感じになりました。もう『エヴァQ』は動いているはずなんですけど、僕がどういうアニメーターか不安だったでしょうね、試したかったんだと思いますね。
その七人ぐらいで打ち合わせして、そこから飲み会に行って、夜中まで喋らせてもらいました。当時はまだ二十六か七かの若い時だったんですけど。感動するよりも先に、何て言うのかな、急に会いたい人全員が会議室にいてしかもこのスーパーアニメーターたちはみんなフランクな方達で。ずっと緊張してるけど、みんなが和やかに話しかけてくれるから、そこまで緊張もしなくても良さげな雰囲気を作ってくれました。
その『ジャパコンTV』の絵コンテと演出を平松さんがやってて、基本的には修正は何も入ってなかった。それぞれ『ジャパコンTV』カタカナで、シにヤにハにコにンっていう、文字通りにテーマを与えられて、自分はパでした。ハの丸だったかもしれないですね。日本の未来のテクノロジーや日本らしいロボット科学のテーマをもらって、ホンダのASIMOの写真をもらって、「なんかやって。3秒ぐらいあげるから適当に何かやって」って言われて、カラーで初めてやった仕事がそれでした。
自分は当時『きまぐれオレンジ☆ロード』の「オレンジ・ミステリー」というオープニングにハマっていまして、その技法をずっとどこかでチャレンジしたいと思ってたから、「あ!これならできそう」みたいな感じをしました。やっぱりいつも仕事する時に自分の「やりたい」ことがあって、そのきっかけがないと僕は絵が描けないんです。いつもそのきっかけ探しを当時はよくやっていました。
『エヴァ』の仕事をやる前に、『ジャパコンTV』のお仕事をさせてもらいました。まあ試験だったのかわからないですけど、その試験に合格するとやっと『エヴァQ』に入れました。自分が参加した原画の部分は鶴巻和哉さんの演出パートです。作画打ち合わせで鶴巻さんからいろいろ説明を受けて、「なるほど、なるほど」と絵コンテに打ち合わせ時のメモをたくさん書いて、よしやるぞとなりました。
『鋼』の時に結構絵コンテを膨らませてを描いてたんで、今回もベストパフォーマンスを発揮したくてちょっといつものやり方作業しようと思いました。鶴巻さんのコンテを見ながら、「これはこういうことをしとけば満たされるものだよな」と言って、少しでも迫力が出るアングルを探して紺ての構図と違うものを一通り描いて提出したら鶴巻さんが困った顔で「あの亀田くん、コンテと違うんだよね。もう一回説明し直すね」と。僕の席に隣に座ってくれて一カット一カット説明してくれて、「わかってるんです。鶴巻さんが言ってくださったのはちゃんとわかってるんです。」みたいな感じで。(笑)「ただ自分でやり切った感が欲しくて、すみません、変えちゃいました。あ、これもですね。これも変えたんです。でもア…アングルは違うけど芝居はコンテと同じでして…」そんなやり取りしながらちゃんとコンテ通りに書き直して提出し直して、今の映像になりました。
ありがたいことに本田さんとかも面白かったってくれたり、僕の席の隣に座ってた井上俊之さんのお仕事の雰囲気も見れました。そこからすぐ『エヴァ』のパチンコの版権も描かせてもらいました。(原画集を指さしてて)これにも載ってるけど。
Q:このイラストですか?
K:そうですね。『エヴァ』の版権が載ってて、二枚ほどですね。こっちを先に描かせてもらって、いいね、いいねと言ってくれてこっちも描かせてもらいました。
「『ソウルイーター』と今石さんの作品を見たりしてやってたんです」
Q:そうか、ありがとうございます。で、『鋼』の時に中村豊さんのようにアクションを描きたかったそうですね。
K:そうですね。
Q:今は中村さんのことは友達ですか?ライバルですか?師匠ですか?
K:(笑) いやいやいや、心の師匠ですよね。ライバルなんておこがましいです。俳優で言うと中村さんはトムクルーズのようなハリウッドスターでこっちはエキストラ参加してる一般市民。モブキャラです。ただ中村さんもすごくフランクな方なので、ボンズいるとふらふらっと席にきて喋りかけてくれたり、コミケで同人誌出すといつもくれるのです。
Q:亀田さんのアクションの作画はなんか激しくてかっこいいなんですが、デザインはもっと子供向け、可愛いだと思います。ギャップあるでしょうか?
K:そうですね。アニメーターになりたいと思ったきっかけが今石洋之さん(注2)ので、今石さんは結構コミカルなキャラも描くし、それこそ『ど根性ガエル』(注3)チックな絵描いたり、でも金田さんみたいな動かし方もさせて。今石さんはコメディが入ったようなかっこいいアクションもギャグも描ける。
それに加え、『鋼』をやっている時は中村さんが描いてるみたいなリアルな生々しさをどこかで取り込んでいけないのかなと思いながら。中村さんを意識してしました。中村さんが描くものでは当時『ソウルイーター』をすごく見ていました。『ソウルイーター』と今石さんの作品を見たりしてやってたんです。
『ドラえもん』とか『パロルの未来島』とか頭身低い作品の方が自分に向いてる気はします。
Q:『ドラえもん』の話に、そのパラパラ漫画がドラえもんに似てるでしょ?丸っこいキャラクターとかね。
K:そうですね。これはちょうど『スペース☆ダンディ』の時に描きました。
Q:それでSFものですね。宇宙人と戦っていると。
K:『スペース☆ダンディ』みたいな要素のスペース感に『ドラえもん』の藤子先生タッチの絵柄の組み合わせって感じですかね。
Q:どのようなきっかけで描きましたか?そのパラパラ漫画を。
K:大平さんの同人誌を出してるスタジオBreakの高橋さんから「亀田君もパラパラ漫画描いてよ。百ページあるけど」って言われました。「大平さんのいつものあれをやらないといけないんですか?」みたいになって、「いやああいうのじゃなくてもいい、なんか好きなのでいいよ」と。別にテーマもらってないので、今やってる仕事で無理なくやれて、好きな絵柄となると頭身低くて金田チックでSFっぽくてアクションになりました。最初宇宙人と少年のアクションを描いててたのしかったのですが、終わらせ方がわからなくなって、結局無理やり終わらしたって感じで。(笑)
©スタジオBreak
Q:変な話ですけど、その絵を見るとなんか、なぜ亀田さんはそこまでお尻にこだわるんでしょう?と気になっていた。そのことを説明してくださいませんか。
K:(笑) お尻にこだわってるの、そうですね。今石さんと金田さん(注4)はアオリの絵をよく描くし、アオリの絵がかっこいいなーと。ちょっと足のパースからお尻にかけて上半身で金田さんや今石さんがよくこうやって立たしてるから、最初はあれが描きたくて。ずっとやってたんですけど、どんどん尻だけがでかくなってって。なんかアオリになると半分くらい身体を隠すのが癖になってきて(笑)。しかもこのプリップリ、丸いのお尻は金田さんが『バース』という漫画で円定規で描いてた。あれを見て、円定規みたいに丸く描いたってこんなかっこいいお尻になってんじゃん、と。自分もまんまる桃のようなお尻なので、その結果でこのお尻ばっかりです。
「もう自分の描き方です」
Q:変な質問ですみません(笑)。
K:気づいたら、アップをする時にお尻か目のアップもどっちかになってますね。(原画集をパラパラしてて)これもお尻のアップですね。顔のアップもあったんじゃなかったかなぁ。
これは目のアップなんですけど。『鋼』をやってた時によく使ってた手法なんです。こうやって顔の寄りで画面埋めたら、後ろのBGを二枚用意して全然違うアングルに切り替えられることに気がついた。それ以降ずっとカメラに顔のアップをはさんで、違う背景を下に引いて、違うアングルにするみたいな動かし方をやってたのです。これはもう頻繁にやってました。今度はまたお尻のアップで違うアングルにもっていって。この原画集見ててもすごい思うんですけど、『鋼のミロス』とか見てると。
Q:実は亀田さんの『ミロス』のカットが一番好きです。
K:本当ですか?ありがとうございます。
100%より. ©スタジオ・ボンズ
ここから、テレビの方ですけど。顔寄るじゃないですか、ちょっと引くじゃないですか、次のカットまたこれ顔にまた寄って、また引くじゃないですか。
こういうのを手前に何かよぎらせて、手前と奥を印象づけるために。こっちも手前でアウトさせて、いちいち顔のアップまで寄せて着地させて、これも引き一回カメラ手前寄ってから後ろにまた引いてまた顔のアップで寄って来ます。原画集を読んでこの連続はワンパターンだと思いました。まあでも好きですね、こういうのが。好きというか、もう自分の描き方ですよ。(またぱらぱらぱらしてて)全部それ。全部顔のアップを一回引いてます。最近やった『王様ランキング勇気の宝箱』のオープニングも同じです。顔のアップを入れてまた引いて、最後またボッジが手前に来る時に顔のアップを入れて肩のアップを寄せてます。
Q:『王様ランキング勇気の宝箱』の話をすると、TVシリーズの絵コンテと演出のデビューでしょう。いかがでしたか?
K:やってる時はあんまりよくわからなかったんですけど、終わってみるともっと色々やれたかもっていう課題も見えました。割とやり切れて自分の好きなものにはなっているっていうなんですかね。達成感もあり、でもやれる事しかしてないので、もうちょっとチャレンジングな事もしたいなって思いました。絵コンテ演出は意外と楽しかったですね。作品に対しての向き合い方がキャラクターデザインをやるときと全然違うなと思っています。今まだ放送されてないので、みんながどういう感想を持つのかはちょっとわからないんですけど。自分的にはうまく着地できたのかなと思いました。
Q:楽しみにしています。WIT STUDIOに入社したきっかけを聞かせてくださいませんか?
K:その絵コンテ演出をやってる時から、次の作品もWITで準備してまして。それが長期間手がける作品になっているので、ちょっとよそから仕事きてもしばらく受けられない。社員の話もタイミング良くもらったりしたので、社員になってみてもいいのかなって。ずっとフリーでやってたので社員としての旨味もわかりません。フリーとしてのフラフラ自由に勝手気ままにやれるということも良かったんですけど、フリーの時に掛け持ちの仕事めっちゃするタイプなんですよ。もうしんどくて。(笑)だいたい三つぐらい抱えながらずっとやるんで体力的にしんどいですよ。一本集中でやりたいという気分にもなってきて、そういう時に社員の話もいただいて、考えてもいいのかなっていう感じですね。まあ固定でお金もらえる方が楽なのもあって、そんな深い意味もなくて社員になりました。とりあえず社員も味わってみたいな。
Q:今はWITの新人アニメーターに指導もしていますか?
K:新人アニメーターを今募集してて、自分が教えたいなと思っています。自分がちゃんと教えたアニメーターを作って、今やってる自分の作品に参加してもらって、なんか協力してもらえるスタッフが一人でも多く増えるといいなと思っています。こういう教育みたいなものこそ社員じゃないとできない。フリーだと教える必要もないし、自分のことで精一杯でしたので。
教育自体はその『パロル』という作品で一応新人教育兼ねて作った作品なんですけど。その時に得たノウハウも若干はあるので、気構えずに教えれるのかななんて思っています。
Q:弟子はもういますか?
K:いないかなぁ?『パロル』の時にいたアニメーターさんたちは弟子という感じでもないし…
Q:じゃ、後輩?
K:一応後輩にあたりますね。弟子はいないけど、僕のことをリスペクトしてくれてるアニメーターは前並武志さんと加藤滉介君ですかね。二人はもう上手いから、何か教えてるとかはないけど。
Q:今はWITでクレア・ロネさん(注5)と一緒によく仕事をしているですね、後輩みたいな存在じゃないですか?
K:確かにクレアさんも自分をリスペクトしてくれてますね。クレアさんもすでに上手いし自分の描きたい絵がはっきりあるので、何か教えるとこはないですが。自分の描いてる絵と作品がすごく好きみたいで、お話ししてくれる。弟子と言うより、可愛い仕事仲間ですよね。
Q:亀田さんの師匠は誰でしょうか?
K:僕の師匠か、なるほど。特別この人ってのがいない。というのも、アニメーターとして僕は教えてもらってないんですよ。動画の時に動画を教えてくれた先輩はいらっしゃったんですけど原画になった途端誰も教えてくれなくなった。自分の席が後ろに座ってた先輩にタイムシートの書き方とか、レイアウトの取り方とかを聞くぐらいですね。
基本的には今石さんの同人誌と金田さんのビデオと、あとは渡部圭祐さん(注6)の原画集です。だいたいこの三つを机に置いて見ながら、今石さんはこうやって描いてる、じゃあこれでいい。後はみんなが持ってるジブリ展のレイアウト集ですか。ただジブリのレイアウトってカラフルじゃないですか。すごく綺麗に色鉛筆で塗ってあって、あれを原画成り立ての時に出したらめちゃくちゃ怒られていました。(笑)「おめぇ描き方わかってねーな」って。(笑)「ジブリの真似してんじゃねーよ」な感じです。「え、あ、そうなんですか?すみません」みたいな。
Q:誰に?
K:その時の作画監督かな。怒られたのは覚えてます。
Q:原画に筆ペンを使うことも怒られた?
K:いや意外とそれはなかったですね。筆ペン使い出したのが『鋼』からかな。『鋼』のちょい前の『絶対可憐チルドレン』でバイトでやってた仕事なんですけど、まだ自分は動画マンで、原画マンでも偽名を使わせてもらって参加もしてますけど。その時に筆ペンで描いてます確か。
筆ペンを使い始めたきっかけが『瀬戸の花嫁』という自分が動画してた作品です。『瀬戸の花嫁』のキャラクターデザインの森田さんという方がめっちゃ筆使い上手くて、『瀬戸の花嫁』のパッケージの絵が筆ペンで描いてあるんですよ。その絵がめちゃくちゃかっこよくて真似して描いてたんですよね、筆ペンでこうやって。で、あ、キャラを筆で描くっていいなぁとなって、でも急に原画の絵を筆ペンで描くとなんじゃこいつになるかもしれないので、山下将仁さんとか金田さんがやってたショック絵みたいにしました。ショック絵を筆ペンで描くぐらいなら許されるでしょ、みたいな。ここは白黒のイメージを筆ペンで書けばかっこいいかも、と。
Q:でも今はあんまり筆ペン使わないでしょ?
K:使ってないですね。
Q:どうしてですか?
K:どうしてなんでしょうね。(笑)みんなに言われるけど、『ワンパンマン』以降使ってない気がしますね。『モブサイコ100』やってるとキャラクターデザインになってるし、一原画マンの仕事じゃなくて、全体を見ないといけないことが増えて正直筆ペンでタッチを入れてる時間がなくなっています。メインの仕事になってますから。
Q:じゃ、作画がデジタルになったからとかではない?
K:今はデジタルで描きますけど、デジタルになったからというわけではないです。でも『王様ランキング』のオープニングは紙で原画を描いたので、タッチを入れたり結構汚し入れたりしました。そうですね、ショック絵で筆ペンを使ったりはしていません。一応タッチはやっぱり入れた方が自分的に好きな画面になるのです。
じゃあ、今やってるやつで筆ペンちょっと再チャレンジでもしますかね。(笑)
「そういう楽しみ方が一期でもできたんで、二期でもそれを引き継いてました」
Q:『モブ』の話についてですけど、『モブ』のキャラクターはシンプルに見えるけど、なんか実は描きにくいそうですね。キャラクターデザイナーとして、亀田さんはそのことをどう思いますか?
K:いや、線が少ないものって描きにくくて、ちょっとした線一本で表情が変わります。『モブサイコ』はそれに近いです。自分は結構『ドラえもん』や『はじめ人間ギャードルズ』(注7)、ああいう線が少ない作品が好きだったので、「線が少ないから難しい」とか気にしたことがあんまりなかったんですよね。、結構いろんな人に言われだして、そっかモブくんの目の描き方は難しいんだと気づきました。表情をちょっと変えるとバランスが崩れます。目のサイズがちょっと違うだけで表情も変わって見えるし、口元の表情も全然変わってくるのかとなって、自分も途端に難しく感じてきて悩みだしたこともありましたね。
そういえば『ああっ女神さまっ』という作品の動画やってた時に、キャラクターデザインの松原さんは当時からそういうことを言ってました。松原さんは線をすごく増やしてるんですよね、「テレビでこんな線増やす?」ぐらいに。なんですけど、線を増やす理由は動画の崩れが目立たなくなるかららしいです。情報量が多いから一部が崩れても画面が持つ。線が少ないとちょっとした動画の拾い方で絵が崩れて見えると。
『モブ』やってる時に動画のトレスのニュアンスによってだいぶ絵の雰囲気が原画と違うってことに気がついて、なるほどと。当時の松原さんが言ってた、線を増やす意味がなんかわかった気がしましたね。
Q:『モブ』だと、どうして第三パートに作監から総作監になって、あとは立川さんが監督から総監督になったんでしょうか?
K:話をもらった時に立川さんと僕が違う仕事でちょっと難しいタイミングでした。立川さんは『BLUE GIANT』と『コナン』をやってるタイミングで『モブサイコ』が動くことになるし、僕が別の企画があったんですけど、すごい被ってたので。映画のキャラクターデザインだったので、劇場をガッツリやるんですけど、劇場やりながらシリーズはすごい大変なのです。『モブサイコ』の中でどのぐらいやれるかわからなかったので、とりあえずキャラクターデザインと総作画監督を少ししかできないと思うけど、。それでも大丈夫ですか?と聞いて、それでもいいですよって言われました。それで総作画監督として参加するとなったんですけど、劇場の企画がなくなったので(笑)、『モブサイコ』に関わることができて、総作画監督で見ようとしてたカット数の量を増やしたりして、あとは六話と最終回も作監で参加することもできました。
Q:でもどうして第三シリーズまで総作監と総監督がいなかったのか?
K:自分も立川さんも、各話数の絵柄の違いを楽しめるタイプなのです。『モブサイコ』の中での絵柄の違いは多少あった方が作品性に合ってるじゃないのというのは最初の方に話をしました。自分も昔見てたアニメはやっぱりこの人の作監回いいよねと言うタイプだから、そういう作品になりそうな気がしました。
一期の時は藤澤研一さんの描く回と、小田剛生さんが描いてくれる回と、僕がやってる回とは絵が違うし、そういう楽しみ方が一期でもできたんで、二期でもそれを引き継いてました。で三期になるといよいよ二期までやってくれてた若手の人たちも大出世して、みんなメインスタッフとしていろんなところにいらっしゃるから、集められなかったんですね。
それだったら、総作画監督として道を作るというか、方向性を示したほうが作品全体のクオリティにつながるかな。三期はシリアスな内容なので、二期みたいにアクション中心というよりはストーリー中心だったのもありますね。表情付けの修正が多くなりそうだと思って、ちょっと総作画監督というスタンスの方が『モブサイコ』という作品のトータルバランスとしていいのかなと思って、そのまま総作画監督。二期までは別にあれで全然よかったし、見てる人も別に絵柄の違いとかそんなに気にせずに見てもらってました。
Q:今その楽しみ方はあまりないね。なんかいつも作画崩壊って。
K:そうね、そういう時代になっちゃったけど。
まあ『モブサイコ』三期は、立川さんもやっぱり他の作品がありながら総監督として参加しました。二期の六話に蓮井さんが演出で参加してて、それがすごく良かったので蓮井さんに監督を頼めないのか、という話し合いをした時に、蓮井さんがいいなぁとなってそこで三期の中心メンバーが決まりましたかね。
Q:蓮井さんと立川さんは違いますか?働き方とか。
K:蓮井さんは立川さんと似ているタイプなのです。蓮井さんは手際がいいし、質問したらすぐ返してくれるし、すごく器用な方ですね。蓮井さんの机見るといつも『モブ』一期の一話の映像をずっと流し見てました。
「僕もその神のお仕事ができるんです」
Q:ありがとうございます。じゃあ、『犬王』の話をしましょうか。
K:やっと『犬王』に(笑)。
Q:すみません(笑)。湯浅監督との出会いを教えてくださいませんか?
K:湯浅さんと直接お会いしたのは湯浅さんが『Kick-Heart』というアニメの時にですね。六本木だったかな、ディスコみたいなクラブでVJをするというパーティーがあって、そこに『スペース☆ダンディ』班のみんなで湯浅さんがVJやるらしいということで、ワラワラ行って、そこで僕は初めて湯浅さんとお会いしました。挨拶したぐらいで一方的に挨拶して終わったという感じです。
でも湯浅さんの『ダンディ』はすごい好きだし、『マインド・ゲーム』を見てるし『ケモノヅメ』と『カイバ』がめちゃくちゃ好きだったんで、もうずっと録画したものを見続けてた時期がありました。『ピンポン』っていつやってましたかね?
Q:『ピンポン』は確か『ケモノヅメ』と『カイバ』の後ですね。
K:ああ『四畳半』の後?
Q:『ピンポン』は2013、2014年の頃かな。
K:『ダンディ』のちょっと前に多分『ピンポン』やってるのかな。『ピンポン』もすごい好きだったんで、いやーなんか全然自分と接点のない方みたいな。でも『ダンディ』という作品で湯浅さんと同じ作品で参加してるのは嬉しかったです。
『犬王』は業界内で話題になってましたし、やっぱり松本大洋(注8)と湯浅政明、こんなの良いものしか出来ないないって。ただ一向に聞かないんですよ、動いてるって。全然聞かなくて、あれはもう動いてないのかなと思ってた時に電話が来て、SCIENCE SARUのウニョンさんから、「『犬王』ってやつを作ってるんですけど、亀田さん興味ありますか?」といわれて「それは興味ありますねー」と。
一緒に総作監をやってた中野さんもちょっと前ぐらいに会った時に「僕作監やることになったんですよ」と聞きましたね。中野さんは湯浅さんの『マインド・ゲーム』以降ずっと大ファンで、度々、神と崇めてましたので、「いや神と仕事できて良かったですねー!」なんて言ってて、そしたら自分にも電話来て「僕もその神のお仕事ができるんです」という感じで、原画をちょろっととるぐらいなら大丈夫ですみたいな話をしてた。最初は湯浅さんの作品にガッツリは関わるのはすごい怖かったの。どんなものかわからないから描けるとも思ってなかった。でも『ケモノヅメ』みたいになったら嬉しいなぁなんてボヤーと思ったり、『カイバ』みたいな絵だったら僕が一番向いてそうみたいな。(パラパラ漫画を見せて)これはちょっと『カイバ』の影響が入ってますね、多分。
Q:でも結局『犬王』は湯浅監督の作品の中で一番リアルな絵柄だと思います。亀田さんは普段もっと自由にやってるので、そのリアルなスタイルは大変でしたか?
K:思ったより、僕的にはそんなに悩んでないかもですね。ただ絵柄というより湯浅さんがどこを見ていて、どういう映像を目指しているのかがわかりませんでした。やっぱり松本さんと湯浅さんがやってた『ピンポン』の印象がありましたので「『ピンポン』みたいなものにするんですか?」と聞いても「いやーなんかちょっとそういうのとは違うんですよね」と言われました。もっとリアルなものを目指したいみたいなことはずっとおっしゃってたんですけど、湯浅さんの「リアル」が何かがすぐにわかんなくて。(笑)
湯浅さんが言うリアルって、『攻殻機動隊』や『パトレイバー』じゃないですよね。ずっとあっちの路線じゃないよなぁと思いながら、どういうのがリアルなんだろうと悩んで、もう湯浅さんの修正を見るしか手がないわけです。自分で原画とって作業している時に、まぁちょこちょこ湯浅さんからAパートの修正が中野さんのところに来はじめて、そういうのを見て、やっぱり『攻殻機動隊』とかリアル系アニメみたいな感じではなく、描写がリアルという感じですかね。フォルムとかデザイン的なんですけど、生々しさに近い。
Q:大平晋也さんみたいですね。大平さんにも生々しさが大事って。
K:そうですね。大平さんもちょっとリアルとは違った生々しさが生まれてますよね。
Q:『犬王』の場合は、もしかして松本憲生さん(注9)や福島敦子さん(注10)たちの影響じゃないですか?
K:そうですね。中野さんもすごく悩んでて。やっぱりその「リアル」がわからない、と。ただその時に福島敦子さんのパートと松本憲生さんのパートが上がってて、もうこれを見ることでしか進められないわけです。松本憲生さんに修正は入れないだろうと思います。松本さんと福島敦子さんのフォルムの情報量の多さを意識して中野さんと僕はとりあえず「ここを目指せば大丈夫そうですよね。この二つOK出てるってことですもんね」と、その二人を参考に、まず手がかりで始めました。
Q:亀田さんの原画を見ると、舞台に上がってるカットと犬王のダンスシーンの原画に、他のアニメーターと違ってパース線はいつもちゃんと描いているんですね。それは監督の注文ですか?それとも亀田さんはそれをいつも通り意識していましたか?
K:いやいや注文ではないですね。紙で描くとこういうのを毎回描いてられないのですよ。ただデジタルのいいところは一番上のレイヤーにこれを置いておけば、パース線は見やすいので。なるべく置くようにしてます。
100%より。©Science Saru
キャラ手前から奥に行くとをわかってるから。これらも基本置いたままずれないようにします。
100%より。©Science Saru
ダンスしている時も後ろの背景がなかったらサイズが大きくなったりちっちゃくなったりので、なるべく地面のパース線と手すりの奥が行くのかとかは把握しながら描いた方がいいんです。
Q:確か、そのシーンの背景は3Dでしたね? 3Dレイアウトもありましたか?
K:3D、そうですね。このシーンはフラッシュでやると決まってたので、後ろがフラッシュで素体が歩いてるのがあって、それに加筆しているという感じですね。ただパース線がないとどうしても自分の中でそのキャラクターが置けなかったのでこうやってパース線を引いてましたね。
Q:フラッシュはいかがでしたか?
K:フラッシュのLOに絵をのせるのは初めてでした。やっぱりSARUで仕事するとフラッシュアニメと接触することも多くて、新しく刺激になるなぁと思っていました。湯浅さんは今回フラッシュアニメを使わないと言ってて、最初「え、あんなに『夜明け告げるルーのうた』とかでやってたのに使わないんすか?」みたいになった。なんか「大変なんだよねやり取りが」みたいなことを言ってました。
「そしたらこのカットは背動になるってこと?」となって「誰が描くの?」そしたらやっぱりSARUにいらっしゃるアベルさん(注11)という方と、もう一人、二人ぐらいのフラッシュが使える方で手分けして、まず動きにカメラワークをつけてそれに修正を乗せていくっていう形になりました。フラッシュの段階でのやり取りは湯浅さんだけでやってますね。で、湯浅さんからOKが出て修正が入ったものが自分のところに来て、修正入れて原画さんに任せるという感じですかね。
Q:竜宮城のシーンに火の龍が出ていますね。でもそれはCGですね。
K:はい、CGで。
Q:2Dで『幻魔大戦』みたいな火の龍が描きたかったのでしょうか?(笑)
K:龍はやっぱり金田さんの龍にしたいじゃないですか。(笑い)でもそこはアベルさんがまるっととってくれたのです。あと湯浅さんからその龍の明確な設定があったはずなんですよ。ちゃんと鱗があって龍の形をしてて、龍の鯉のぼりのようなイメージをいくつかもらって、これじゃ金田さんの龍描けないじゃんはなりました(笑)。あくまで犬王の龍はイメージですけど、世界観としてのリアリティは捨てたくないと、湯浅さんの思いとしては。
Q:そのダンスシーンに参考映像を使いましたか?
K:参考映像を使ったんですけど、それは与えられたものじゃなくて、自分で見つけたものですかね。コンテにこういうダンスが欲しいと描いてあるんですけど、やっぱり湯浅さんのコンテの絵が何描いてあるか僕がわからなくて、案の定原画さんもわからずに描いてくるんですよ。(笑)
でその上がりはなんて言うんですかね、多分湯浅さんのコンテの絵を拾った上で描かれてはいるし、湯浅さんの修正も入ってなくて、ただ、自分的にはこれだ!!感がなくて。なんかひらめくまで置いとこうって置いてたんですけど。そしたらたまに湯浅さんがTwitterで猿がダンスしてる動画とか上げてるじゃないですか。絶対これしたいんじゃん。(笑)
その趣味で描いてるダンスがいわゆるキックダンスみたいな足さばきをベチャベチャやってくるっと回るようなダンスですね。間接的にこれをやれって要求されてるのかなと思って、自分でキックダンスとシャッフルダンスについて色々調べました。
Q:『犬王』はカリスマアニメーターが多くて、デザインとしても、原画としてもラフですね?作監の仕事は大変でしたか?
K:やっぱり湯浅さん的に『犬王』は当てに行きたかったと思いますよ。いかに一般の人が見やすいというのを湯浅さんなりにおそらく考えてたと思います。あんまり奇抜なパースとかを使わずに、なるべく湯浅さんの得意分野のデフォルメ感を抑え気味にして、一般の人が絵で振り落とされないようにしてる印象を受けました。ちょっとリアル寄りな絵柄で統一させることによって見やすいものにしようとしたんだと僕は解釈してるんですけど。
なのでキャラクターデザインの絵をどうやって統一させるのかはなかなか難しいところでした。子供時代を中野さん、大人になってからを僕がやるので分けています。でもやっぱり統一させることを湯浅さんは意識してたと思いましたね。原画マンがみんな上手いし、作監さんも上手いからそれぞれの絵でいいやじゃなくて、一本の映画としてパッケージしたかったんじゃないのかなって解釈しています。
Q:総作監の部分はどうやって分けていましたか?
K:最初は中野さんがAパートの作監をやるってことになってて、そのAパートをやってるから子供時代の犬王のパートは中野さんに任せようとなりました。自分は最初、業子というの扇子で日食を見るシーンの原画をやってるんです。あそこの原画をとってたんで、あそこのパートはじゃあ亀田さん作監してくださいとなって、自然とじゃあ大人の犬王は亀田さんねという分け方ですね。
Q:『犬王』の作業期間中、他のプロジェクトが重なっていましたそうですが…
K:そうですね。『犬王』がかなりスケジュール変わりまして。(笑)
Q:別のプロジェクトって、宮崎監督の映画じゃない?
K:違いますね。宮崎さんのはもう終わってたの、その時に。
Q:そうですか。2021年の12月に井上俊之さんにインタビューをさせてもらって、井上さんが「私のカットはまだ終わってない」とおっしゃっていましたのですけど…
K:僕が宮崎さんのをやってたのは2019年1月~2020年7月までなんです。もう結構経ってるんですよ。そこから『シン・エヴァンゲリオン』に入ってそれから『犬王』をやっていました。
Q:最初は2021年公開予定とかでしたよね?
K:でしたよね。それが22年の5月になったのですね。
Q:よく覚えていますね。
K:そうですかね。一応自分の中で年表ができてるのです。『犬王』のリテイク作業が長くて、途中で『モブサイコ』の三期が入ってきたの。次が控えてたから、そろそろ『犬王』引っ張れないみたいな感じで。まあでもリテイクが来たら直してました。
Q:宮崎監督の新作の制作はいかがでしたか?
K:宮崎さんの現場は初めて、すごく刺激的と言いますか、なんていうんですかね。それこそ業界のトップのアニメーターしかいないような現場なんで、山下明彦さんだったり、高坂希太郎さんと稲村武志さんと、いわゆるジブリをずっと支えてきたベテランアニメーター賀川愛さんがいたり、そんな人たちの中に急にこう飛び込んで…
Q:ある意味、カラーと同じですね。
K:カラーと同じですね。山下明彦さんや賀川さんにはたくさん話しかけていただきました。ただ作画監督の本田さんは宮崎さんの横に座ってるので全然本田さんとこ行けなかったですね。宮崎さんがたまにウロウロしてるのを見て「わ、宮崎さんだ!本物だ!」とか鈴木敏夫さんが歩いてたら「お!鈴木さんだ!本物だ!」と、なんか芸能人見てるような感覚でした。
Q:そうだったのか(笑)。『君たちはどう生きるか』が楽しみです。ありがとうございました。
K:楽しみですねー。
このインタビューは、全文を無料でご覧いただけます。なお、このような記事を今後も出版できるように、ご支援をお願い申し上げます。
脚注
注1『鋼の錬金術師 ミロスの聖なる星』2011映画、スタジオ・ボンズ作品、村田和也監督。『鋼の錬金術師』シリーズ劇場版。優れたアクションとエフェクト作画で知られる。亀田祥倫、沓名健一、押山清高ら新世代のアニメーターたちの登竜門となった。
注2 今石洋之 (1971-) アニメーター、監督。2000年代アニメーションの重鎮であり、「金田系作画」の代表格。スタジオガイナックス後期の中心的アーティストの1人で、その後スタジオトリガーを設立し、『キルラキル』『プロマア』『サイバーパンク:エッジランナーズ』などのカルト作品を監督。
注3『ど根性ガエル』1972TVシリーズ、東京ムービー作品、岡部英二と長浜忠夫監督。1970 年代のアニメーションの古典。スタジオ A プロダクションの代表作の 1 つと考えられており、伝説的なアニメーター大塚康生の弟子たちが、日本のギャグアニメの言語の基本要素の多くを定式化しました。
注4 金田伊功 (1952-2009) アニメーター。日本のアニメーション史において最も重要なアーティストの一人。 その独特のスタイルで広く知られるようになった最初のアニメーターの 1 人です。 金田は、山下将仁から今石洋之、亀田祥倫まで、何世代にもわたる生徒を輩出してきました。 代表作に『無敵超人ザンボット3』、『銀河鉄道999』、『風の谷のナウシカ』など。
注5 クレア・ロネ。 アニメーター。 スタジオWIT所属のフランス人アニメーター。 卒業制作『Star Burglar』で有名になった。現在はキャラクターアニメーションを専門としており、主に『王様ランキング』シリーズに貢献している。
注6 渡部圭祐。 アニメーター、キャラクターデザイナー。 1990年代から2000年代の金田系作画の代表的人物。 『魔法騎士レイアース』や『パズドラ』シリーズなどで有名。
注7『はじめ人間ギャトルズ』 1974 年テレビシリーズ、東京ムービー作品。 スタジオAプロによる有名なギャグアニメ。 ギャグな演技の質だけでなく、その奇妙でミニマルなキャラクターとアート デザインでもよく知られています。
注8 松本大洋(1967-)。マンガ家。代表作に『鉄コン筋クリート』『サニー』など。湯浅政明との共作『ピンポン』『犬王』でも知られる。
注9 松本憲生。 アニメーター。アニメ史上最も影響力のあるアーティストの一人。1990年代後半から2000年代前半にかけて、デフォルメ、流動性、現実の武術技法からの着想を重視したアクション作画を変えました。特に『NARUTO-ナルト-』シリーズの作画で有名。
注10 福島敦子。 アニメーター、キャラクターデザイナー。 スタジオあんなぷる、4℃所属。 夫の森本晃司や共通の師匠であるなかむらたかしとともに、1980 年代半ばのリアル系アニメーターの初期世代の一人です。 代表作には『ロボットカーニバル』、『AKIRA』、『ジーニアスパーティー』など。
注11 アベル・ゴンゴラ。 アニメーター。 スペイン人アニメーターで、現在はスタジオ サイエンス サルのメンバーであり、日本におけるソフトウェア Flash の最も著名なユーザーの 1 人です。 アンソロジー『Star Wars: Visions』に収録された彼の短編は、より広く一般に知られるようにするのに貢献しました。
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